3月初日の朝、ベッドから起き上がって2階の寝室のカーテンを開けると、そこは一面の銀世界…とまではいかないが、庭一面が雪の白と芝生の緑とのまだら模様になっていた。
2023年の年の瀬も押し迫る12月29日の金曜日、家に帰ってものの3分とたたないうちに、携帯電話がないことに気がついた。
今年10月初め、まるで狙ったかのように同じ週末に、ダブリンの2つの美術館でそれぞれ特別展がオープンした。
数日前のあの夜のことを思い出すと体が震えてくる。20年ちょっとダブリンで暮らしてきて、一番恐ろしい出来事だった。
夫の叔母のメアリーがオーストラリアで亡くなった。その遺灰がアイルランドに運ばれ、先日、彼女を偲ぶミサが故郷の教会であった。
ダブリンは秋たけなわ。木々の紅葉やハロウィーンの飾りつけに秋を感じる。これで金木犀の匂いがどこからか漂ってくれれば最高だが、ヨーロッパには金木犀は自生していないらしい。
ヒュー・レイン・ダブリン市立美術館 Hugh Lane Gallery は、魅力的な作品がたくさんあるわりには、あまりダブリン市民の話題に上ることはない。