ダブリンは秋たけなわ。木々の紅葉やハロウィーンの飾りつけに秋を感じる。これで金木犀の匂いがどこからか漂ってくれれば最高だが、ヨーロッパには金木犀は自生していないらしい。

近所の家の塀に、「Help yourself. ご自由にどうぞ」とリンゴが置いてあったので数個拝借。きっとリンゴの木があるんでしょう。

数日後また同じ家の前を通ったら、今度はブドウが置いてあった。一つつまんでみると、タネありだけど甘くておいしい。温室で育てたのかな。

数日前、Degisn & Craft Council Ireland(DCCI  アイルランド・デザイン&手工芸評議会)の催しに顔を出す機会があった。毎年秋に行われる Made Local というキャンペーンの初日イベントだ。

Made Local とは、アイルランドでデザイン、そして手作りされたもののよさを消費者に知ってもらおうという取り組みのこと。最近日本でもよく言われるサステナブル sustanable「持続可能」がここでもキーワードだ。地元でていねいに作り上げられたものを吟味して購入し、長く大切に使って行こうという姿勢ですね。

Made Local キャンペーンの会場は、Irish Georgean Society アイルランド・ジョージアン協会の建物の3階。

協会の建物(写真中央)のある South William 通りには、今年2月に閉店してしまった楽譜・楽器店もあった。

キャンペーンに参加しているデザイナーや作り手は 1300以上。その中から厳選された 20ほどの作り手の作品が会場のテーブルに華やかに並べられていた。

このマグカップ、軽くて持ちやすくていい感じ。陶芸家本人がちょうど会場にもいて、「この色を一つひとつどうやって出すのが難しいの」と教えてくれました。

ダブリンにはいくつか、地元アイルランドのアーティストや手工業作家の手がけた雑貨などを扱う店がある。その中から私もよく行くお店を紹介します。

ダブリン城からほど近い Drury Street ドゥルーリー通りある Irish Design Shop アイリッシュ・デザイン・ショップ。小さいながら 1階と2階にキッチン用品から家庭雑貨、本やアクセサリーまで、所狭しと置かれている。

同じ通りにあるこのレンガの建物は George’s Street Arcade といい、カフェから古本屋まで多彩なお店が連なるアーケードだ。写真左のピンクの店 OM Diva オー・エム・ディーヴァは、1999年にこのアーケードの店として出発した。

現在の OM Diva は、地下はヴィンテージもの(日本の洋服もたまにある)、1階ではちょっとヒッピーっぽいデザインや色使いの洋服や雑貨を扱っている。2階はアイルランドの新進デザイナーのための Atelier 27 という店舗スペースになっている。

2階の壁にかけられた切り紙作品に、日本地図を発見。お隣の2つはダブリンの中のエリアなのに、なぜ日本が?とちょっと疑問だけど嬉しい。